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CBDオイルに含まれている、カンナビノイドについて

こんにちは、ミロビーナの宮崎尚子です。

CBDオイルにも使われるCBD。

「CBDが体を整える仕組み」について書いた以前のブログで、「CBDは大麻草に含まれる生理活性物質・カンナビノイドのひとつで、私たちの体の中でもカンナビノイドが作られている」と説明をしました。

つまりカンナビノイドには、大麻草由来の「植物性カンナビノイド」と、体の内側で作られる「内因性カンナビノイド」があるということです。

さらに化学薬品から人工的に作り出される「合成カンナビノイド」もあるため、「カンナビノイド」には作られ方の違う3つの種類が存在するのです。

今回のブログでは、CBDオイルについて理解を深めていただくために、この3種類のカンナビノイドについて紹介したいと思います。

内因性カンナビノイドが発見されたのは、大麻の研究から

CBDオイルに欠かせない大麻に精神作用があることは紀元前から知られていましたが、そのメカニズムについて研究が始まったのは第二次世界大戦後のことです。

イスラエルのラファエル・ミシュラーム博士が、1964年に、大麻の精神作用の原因となるカンナビノイド「THC」の化学構造を解明しました。そして1990年、人間の脳の中に、THCが作用する受容体が発見されたのです。

「どうして大麻の成分が作用する受容体が、人間の脳に存在するのか? もしかして大麻成分に似た物質が人間の体に備わっているのでは?」という疑問から世界的に研究が行われ、1992年に初めて体内にある「大麻成分に似た物質」が発見されました。

その後、「内因性(エンド)カンナビノイド」に関する発見が続き、人体の恒常性を維持する仕組み「エンドカンナビノイド・システム」についての解明が進んでいったのでした。

植物性カンナビノイドに似せて作られた「合成カンナビノイド」

合成カンナビノイドは、植物性カンナビノイドに似せて人工的に作り出された物質です。植物性そして内因性カンナビノイドと同じくカンナビノイド受容体に作用します。そして脳に対する作用は植物性カンナビノイドよりも強力であり、予測が難しいといわれています。

もしかしたら危険ドラッグに関する説明で「合成カンナビノイド」という言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれません。現在、日本で指定薬物として規制されている物質の約40%が合成カンナビノイドであり、世界的にもその流通が大きな問題となっています。

とはいえ「危険ドラッグ=合成カンナビノイド」ということではなく、合成カンナビノイドを含んだ医薬品も存在します。

例えば、合成THCの「ドロナビノール」は、抗がん剤治療により引き起こされる吐き気や嘔吐の予防または治療の薬として米国食品医薬品局(FDA)に承認されています。

3つのカンナビノイドの違い、うまく伝わりましたでしょうか? 少し複雑な内容ですが「CBDオイルが心身を整える仕組み」、そして「危険ドラッグと関係するカンナビノイドは『合成』されたもの」だということがわかっていただけたかと思います。

<参考資料>
=書籍=
「お医者さんがする大麻とCBDの話」正高佑志 著(彩図社)
「CBDのすべて」アイリーン・コニェツニー ローレン・ウィルソン著 三木直子 訳(晶文社)

=WEBサイト=
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』 eJIM
https://www.ejim.ncgg.go.jp/

がん情報サイト
https://cancerinfo.tri-kobe.org

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