こんにちは! ミロビーナ、(有)美ナチュラル代表の木川です。
突然ですが、Green thumb (グリーンサム)って、言葉、ご存じでしょうか?直訳すると、「緑の親指」ってことになりますが、ググってみると
「英語で園芸名人のことを言います。」つまり、植物を育てるのがとっても上手な人!という事ですね。
なくなった私の父は、まさにグリーンサムの持ち主で、いつも実家は植物でいっぱい。
実家のリビングを思い出してみると、窓際に常時3~5鉢のお花。出窓に二つの観葉植物、キッチンのカウンターに、2つの観葉植物と、水に浸して発芽を待っている、野菜や花の種!
庭は一般的な広さでしたが、改めて思い出してみると、やっぱり植物でいっぱい。柿の木、ブドウの木、梅の木、この3つからは毎年しっかり収穫していましたし、他にもボタンか芍薬の花が2~3つ、ローズマリーに、コスモス、そしてバラが庭をぐるっと囲んでいましたので、多分10~14株くらい。そして、玄関には南天とサルスベリの木。
あ~、そうそう、サフィニアが好きで種から大量に苗を作り、2回のバルコニーにコンテナ栽培していて、外から見ると花が溢れているのが良く見えました。
それでも余るので、よく私の家にまで持ってきてくれて。あれ、次から次に花が咲いて家が華やかになって、ほんと素敵なんですよね。
しかも、庭に温室を作っていて、何十株も可愛い蘭を育てていました。株分けとか、そういうのをよくやってたな~。いつだったか、シイタケの原木を10本くらい買ってきて、大量にシイタケを作っていました。それも大成功!美味しかった~♪
さらに、庭を囲っている壁の下のわずかな土には、芝桜がびっしり!父は昔協同乳業という会社に勤めていて、信州ミルクランドの社長をやっていたため、長野に住んでいたことがあるのですが、長野県は芝桜がたくさん植わっていて、その美しさに感動したから自分の家でもそれやりたいんだ~っ、のりちゃん、あれ本当にきれいだったんだよ~て、良く言っていました。
それでも足りないのか、近くに畑を借りて、一年中あれこれと野菜を作っておりました。トマト、ナス、キュウリ、大根、白菜、ホウレンソウ、小松菜、ネギはいつもありました。それもお店で売っているのと変わらない立派さ。
ああ、そうそう、空き地にスイカ、イチゴを大量に育てて、近所の子供を集めてスイカ割りや、いちご狩りをやったこともありました。スイカは、高級な黒スイカとかも、毎年作っていて自慢していました。確かにあれ、美味しいんですよ!
母はまめな人ですが特に植物に興味がないようで、これをすべて父が一人で世話をしていました。が、全然大変そうではないし、母や私たちに手伝うようにいう事もなくて、何しろ、軽ーく自然体でお世話して育てていました。夏の水やりも、遅く帰ってきて歯を磨きながら、気持ちよさそうに自然体でシャーシャーっみたいな。
そして、今思い返してみても、父が失敗して枯らしてしまった植物というのは、ほとんど覚えがない!いや、少しくらいあってもいいよね・・・う~ん、何かあったかな・・・
多少はあったとは思いますが、やっぱり、思いつかない。
と、長々と失礼しました!実は、まだあるのですがもう1000文字もこれに使ってしまったので、とりあえず本題に(笑)
そんな父は、性格&能力テストをしたところ、「成長促進」というのが出たことがあります。これ、人間にだけではなく、植物にもっていうのがすごいのですが、彼の特徴というのは、よく観察し、それに合わせて対応をこまめに行うという事です。
すごく勉強熱心というわけではないのですが、よく観察して、疑問を持ち、それを自分なりに解決したいという意欲が高かったように思います。
それプラス、世話好きで面倒見が良い性格。家にいる短い時間の中でも、テレビ見ながらやおら立ち上がって、葉っぱにスプレーしたり、水やりしたり、お皿にたまった水を捨ててやったり、大きくなったら植え替えをしたり株分けしてみたり。それが苦ではなく、植物から要求されているのを感じて、自然と応えている。
つまり、自然の摂理、状況に合わせてその植物がして欲しがっているお世話を何の苦も無くやってしまう、そんな人だったのです。
私は、お肌も同じだと思っています。今日は、どんなお手入れをすればいいか、今、何をして欲しがっているのかをじっと観察して、こうかな~と思ったことを、まずは試してみる。で、その結果をよく観察する。すると、それが合っていたのか間違っていたのか分かり、大変なことになる前に軌道修正もできます。
つまり大切なのは、結果をよ~~~く、観察すること!
私が書いていることも含めて、スキンケア理論やこういうお手入れがいいよ!みたいな情報が、本当に本当に大量に出回っています。体やお肌に良い栄養や食べ物の情報もたくさんあって、どれが「一番良い」のか私も迷ってしまうことがあります。
そんな情報の中には、本当に役立つ情報ももちろんありますが、理屈だけの情報も多い。大切なのは理屈ではなく、結果。何かの食べ物に含まれる栄養素がお肌に良いはずという理論を、実際に試してみたら、何の効果も出ないことって良くあります。
人の体は複雑で、理屈だけでは結果を出すことは難しいのです。
だから、繰り返しますが観察が大切。その結果、自分でそれが良いかどうかを判断することが成功の秘訣!ではないでしょうか?それには、ピンときたものを試してみて、失敗かどうかを、鏡をじーっと見てキチンと見極めること。
私たちは、あふれているを、軽く通り越したような膨大な情報量の中で、自分の頭と感覚で検証することを忘れてしまい、情報に振り回されているように思います。
長年、スキンケアの仕事をしていると、時々いただく質問が、
「どのくらいの量を付けたらよいですか?」というもの。その質問をする気持ちは、痛いほど分かります。でも敢えて、「ご自分で満足いく量をお使いください」ってお返事することが多いです。自分のお肌に意識を向けて欲しいからなのです。
まあ、あまりにむげにそう言ってしまうと、不愉快に思われる方もいらっしゃいますので、スタッフはもう少し上手にお伝えしているかと思いますが、
私からしたらそれって、自分のお肌の声を普段から聞く習慣がなく、ネット情報や、人が決めたマニュアルを守るのが当たり前になってしまっているからだと思うのです。お肌にとって、グリーンサムではない状態。自分のお肌のことなのに、お肌に向き合っていない。
実は私がそういう人間でした。長い間、吹き出物が絶えず、肌はいつもざらざらしてムズ痒い。毛穴の黒ずみも重症で、いつも顔はむくみ気味。もともとは、色白なほうだったのに、ファンデをしないと、くすみすぎて外出なんて恥ずかしくてできない・・・
その時は、助けを求めて皮膚科に行ったり(かえって悪化)、雑誌を読み漁ったり、デパートの美容部員さんに必死で相談したりしていました。(もちろん、どんどん悪化)自分のお肌の声を聞くというより、今の状態を何とか変えたくて外ばかり向いていたという感じです。
お肌は固くざらざらしているのに、乾燥していることに気づかず、汚れだと思って洗いまくったり、みたいな。
そうそう、使う化粧品の容量はパッケージに書いてある通り、「パール2粒分」とかをきっちり守っていました・・・!
こうして今は、自然のものを扱うようになって、コントロールするというより、自分の感性で、自然に合わせたほうが良いこという考えが身についたと思います。
徐々に私も父が植物に対してしていたように、お肌に何をして欲しいのか聞くことができるようになってきた気がします。毎日、お肌は変わりますし、その日の傷みや不調はなるべくその日のうちに解消することで、長い目で見た時のエイジングケア、美肌対策になり、それが最高のスキンケアになると、今は思うようになりました。
ただそれには、ある程度の基本の知識は必要です。お肌は水分が必要とか、こすってはいけないとか、角質層にしか水分は入っていかないとか。
ミロビーナでは、そうした知識が自然に身につくよう、ブログでも書き続けて行こうと思っています。
ちなみに、私も植物は大好き!父の足元にも及びませんが、切り花より苗を買ってきて、庭に植えるほうがワクワク!
そして、私には、3つ年下の美人な妹がいます。が、まさかのその美しい顔からは想像できないほどの、ひどいブラウンサム!
まず普通は枯らすことのない、丈夫で育てるのが超簡単なプチトマトでさえ、あっという間に枯らしてしまうほどの強者。(子どもが小学校から持って帰ったプチトマト。なんでかなー、水やってたのにと。必要な量を、あげてなかったんでしょーと思う姉の私。)
ということで、今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!