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仕組みは単純。お肌の老化を遅らせる 、一番大切なこととは?

こんにちは! ミロビーナ、(有)美ナチュラル代表の木川です。

ここ川越は今年は暖かかったり、雨が多かったりで比較的潤った日々が続いています。乾燥でパリパリになってしまっている方はまだ少ないです。

でも、これから本格的な冬になると、太平洋側は空気がカラカラに乾燥しますし、湿度が高い地域でも、暖房によってお肌が乾燥するので、たっぷりの保湿を怠らないよう、注意してあげてくださいね。

私たちのお肌を長く美しく保つためのエイジングケアに、一番大切なのは最終的にはお肌の潤いケアです。なぜそんなに潤いが大切なのか、いまいちピンと来ていない方が多いのかなと思い、

今回は潤いの大切さと、少しお話してみようと思います。

さて、原点に戻って考えてみましょう。

お肌は、何のためにあるんでしょうね? そんなことを考えるとお肌が何をしてくれていて、何を不要だと思っているか、何となく予測がつくようになってきます。

お肌とは、心臓や肺、そして脳と同じ「臓器」の一つ。なければ、見た目が気持ち悪いだけでなく、あっという間に死んでしまいます。

皮膚という臓器には役割がいくつもあり、今、私が思いだせるだけでも、

1)わずかですが皮膚呼吸を行って、ガス交換をしている。

2)汗をかいて熱を放出したり、毛穴を閉じて分泌を抑えることで体温を保つなど、自律神経の命令によって、体内の温度を一定に保っている。

3)老廃物を出して、体内の浄化に貢献している。

4)空気中に漂っている無数の菌の体内への侵入を防ぎ、体をばい菌から守っている。

5)外の刺激から、体を守っている。

6)皮膚と皮膚を触れさせることで、気持ちを伝えるなど、他とのコニュニケーション手段としている。

7)熱さ、冷たさ、傷み、痒みなどを感知して、体に危険を知らせている。

8)なでたりさすったりと、優しく皮膚に触れることで、痛みやストレスを軽減させることができる。強く刺激し、覚醒させることもできる。

と、他にもまだあるのですが、きりがないのでこのあたりにしますね。

で、スキンケアで考えると一番大切なのは、5)外の刺激から体を守っている。だと思います。

この働きが、皮膚の最も重要な役割で、そのためにお肌はどんな構造をしているのか。どんな働きをするのか、体を刺激から守る最も理想的な状態はどんなものなのか? そのことが分かるとスキンケアで迷ったときに正しい選択がしやすくなるのです。

簡単に言うと、体にとって理想的な肌状態とは、最高に美しい状態とイコールだということ。健康美という言葉がありますが、美と健康はとても密接な関係にあるのです。

話しは元に戻りますが、

皮膚のバリア機能。

これが高ければ高いほど、私たちのお肌は外からのダメージを受けにくく、若く美しい肌をキープでき、アンチエイジングにとても有効です。

そのためには、生活や水分補給に注意することはもちろん大切ですが、では、バリア機能の高いお肌とは、まずはどんなものなのでしょうか?

それは、潤いに満ちたお肌につきます。潤いに満ち、隙間がなく潤いに満ちが細胞同士がぎっしりと詰まっている状態。

しっかりと潤ったお肌は弾力があり、多少の刺激やこすれに対してもダメージを吸収し守ってくれます。隙間のない皮膚は、アレルゲンや刺激物が入り込めず、見た目も均一できめ細かい美肌状態。

潤いぎっしりのお肌は、表皮だけでなく、傷むと再生がほどんどできないコラーゲン繊維(真皮層)へのダメージも減らし、守ってくれています。

この真皮層のコラーゲン繊維は、スプリング状の構造になっていて、ダメージを受け傷つくと、弾力のあった均一なお肌表面も凸凹になり、たるみを引き起こし、キメが乱れてしまいます。ひどくなると見た目がとても老けて、年齢以上に疲れた感じになってしまいます。

年を取れば、だれでも多少はたるみが始まり、穏やかで優しげに見えるようになってきますが(ポジティブに考えてます!)、やっぱり、ある程度でとどめておきたいですよね。

ということで、アンチエイジングに大切なのは、もともと持っているお肌をできる限りダメージから守り、ダメージを与えないこと。それには、潤い層をしっかりと確保しバリア機能を高めておくことです。

お肌へのダメージといえば、紫外線を思い浮かべる方も多いと思いますが、紫外線は確かに強い刺激ですので、肌細胞を攻撃し傷めます。とは言いますが、その言い方は実はちょっと乱暴。

紫外線は確かに細胞を直接攻撃して、傷めることもしますが、実は肌を傷める一番の原因はその攻撃ではなく、肌を一気に乾かしてしまう性質です。乾燥すると、表皮細胞の並びが乱れたり、細胞自体がつぶれて変形してしまったりしてしまうのです。

そうして紫外線が肌を乾かすことで、肌バリアに隙間が生じてしまい、守る機能が弱り、外からの刺激(紫外線の刺激も含む)を跳ね返せなくなって、ダメージがひどくなってしまいます。外からの刺激を受けたお肌は、メラノサイトに刺激が行きやすくなりメラニンを生成します。シミの原因も、実は乾燥だったのです!

そう、経験ありませんか? 遅い時間に洗濯をしてしまって慌てて干したのはいいけれど、少しでもお日様に当たったタオルはキレイに乾いたのに、日に当たることができなかったタオルはキレイに乾ききらなかったり。

それも、紫外線の「乾燥させる」作用が働いたところと、そうでなかったところの違いなんですよね。雨の後、日が当たった土はすぐに乾いたけど、影がある部分はいつまでも濡れたままとか。思い返すと、そんな場面たくさんありますよね。

なので覚えていて欲しいのは、紫外線の最大の作用というのは、この「乾燥させる」力であり、洗濯物を良く乾かしてくれ、私たちのお肌もついでにカラカラにしてしまう力、だったのです!

だから、紫外線対策では、紫外線を防ぐことばかりを意識するのではなく、お肌を乾かさないようにすることが非常に大切!お肌が十分潤っていれば、紫外線のダメージも肌細胞に到達しにくくなるという効果もあります。

また、シミも潤いに満ちてバリアゾーンがしっかりしているお肌より、いつも乾燥しているダメージスルーのお肌のほうが圧倒的にできやすくなります。

もし、紫外線を浴びた時に、お肌が乾燥しているとダブルパンチでメラニンを大量生産してしまうなんてこともありますので、お肌にとって潤いケア=アンチエイジングといっても過言ではない!

というのが、私の持論です。そう、あの有名な高須先生も、「老化対策には潤いが大切」って、おんなじことをおっしゃってますよね(笑)

お肌がつやつやと水分も油分もしっかり含んだバリアのしっかりしたお肌。これからは、守る力の高いそんなお肌作りをしながら、自信をもって美しさを保って行きたいですね。

ではまた。

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