初めてのCBD(カンナビジオール) 知りたい5つの疑問

こんにちは。ミロビーナの宮崎尚子です。

食欲や睡眠、疲れ、肩こりといった悩みをやわらげて、体の調子を整える作用があるCBD(カンナビジオール)。ヨーロッパやアメリカを中心に、健康意識の高い人たちを中心に注目を集めてきましたが、最近は日本でもコスメコーナーなどで製品を見かけるようになりました。

実はCBDは大麻草の成分のひとつです。「大麻」と聞くと「合法な物なのか」「体へ悪影響はないのか」など、不安を感じる人も多いかと思います。

今回は初めての人にもわかりやすいように、CBDについて知りたいポイントをQ&A形式でご紹介します。

CBD

Q1.CBD(カンナビジオール)って何ですか?

 

A1.

CBDとは大麻草や産業用ヘンプに含まれる生理活性物質「カンナビノイド」のひとつで、人や動物の心身への有用性が認められた成分です。

一般的に違法薬物として知られる「大麻」「マリファナ」のように「多幸感を覚える」「ハイになる」といった作用や依存性を持つのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分で、これも大麻草や産業用ヘンプ由来の「カンナビノイド」のひとつですが、CBDとは別の成分です。

CBDには「多幸感を覚える」「ハイになる」といった作用や依存性はありません。

Q2.CBDは合法? 違法薬物とはどう違うのでしょう。

 

A2.

大麻取締法が対象としているのは、大麻草や産業用ヘンプの茎や種子以外の葉や花の部分、またはTHCを含んだもので、大麻草全体を規制対象にはしていません。大麻取締法第1条には「大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)並びに大麻草の種子及びその製品を除く」と明記されています。

正式なルートで輸入されている製品は日本の基準を満たしているため、心配ありません。ミロビーナで取り扱っている「Marry Jane」のCBD製品は、産業用ヘンプの茎由来のヘンプエキスを使用、THCは全く含まれていません。

ただし欧米などではTHCが含まれたCBD製品が流通しているため、海外で購入する、もしくは個人輸入をする場合はご注意ください。

Q3.CBDはどういう仕組みで体の調子を整えるのですか?

 

A3.

人間や哺乳動物を含む多くの生き物は、体の中でエンドカンナビノイドという生理活性物質を生成しています。そして、全身に分布する神経細胞や免疫細胞に多くあるカンナビノイド受容体とエンドカンナビノイドが結合することで、細胞に指示が体のホメオスタシス(恒常性)を維持しています。「ホメオスタシス(恒常性)」とは、体外の環境の変化にかかわらず、体内の環境が一定に保たれることです。

これは「エンドカンナビノイド・システム(ECS)」といわれ、食欲や睡眠、痛み、免疫、感情制御、運動機能、認知や記憶といったあらゆる生理機能をコントロールする重要なシステムです。最近の研究では、ECSは外部からの強いストレス、もしくは老化によって、ECSの働きが弱り、体調不良や病気になることが明らかになってきました。

植物性カンノビノイドのひとつであるCBDは、人間のカンナビノイド受容体を刺激し、体内のエンドカンナビノイドと似た機能を果たすことから、CBDを摂ることで体のバランスが整うと考えられます。

Q4.CBD製品は、どういう時に使うといいですか?

 

A4.

サプリメントとして利用するのであれば、うまく眠れない、緊張や不安を感じる、肩こりや筋肉痛がある、疲れがなかなか取れないといった、日常的に感じる体の不調に試してみてください。

Q5. CBDに副作用や依存性、体への悪影響はありますか?

 

A5.

依存性、体への悪影響はありません。副作用はほとんどありませんが、人によっては強い眠気や下痢、食欲の減退、イライラ感などが現れます。また「多量のCBD摂取は毒性を引き起こさない」という研究結果があります。

また一部の医薬品で、その治療効果に影響が出る「薬物相互作用」が起きる可能性が報告されています。普段、医薬品を服用しているけれどCBDを試してみたいという人は、まず主治医に確認することをおすすめします。

驚くほど様々な体の悩みに応えてくれるCBD(カンナビジオール)。仕組みの説明は少し難しかったかもしれませんが、もし興味があればCBD製品を試してみて、その効果を自分で体感してみてください。

 

<参考資料>

=書籍=

「CBDのすべて」アイリーン・コニェツニー ローレン・ウィルソン著 三木直子 訳(晶文社)

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